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2019年7月17日
鑑定士:碧令翠(055)

令和に観る “日本人の気質 ”

<平らか成る 世から令しく和する代へ>

江戸時代の260年を除き、日本人は外来の“ 新知識 ”を積極的に吸収し、又そうした情報を 独自の解釈や味付けで、アレンジして来ました。それは単にモノマネではなく、より深く〜より多様性を持たせて進化させて来ました。古来よりのこの独特の民族性は、一体何処から獲得した資質でしょうか?日本人のアイデンティティとも言えるルーツを考察して見ましょう。

<建国のに観る 国民性の違い>

ちなみにアメリカは建国243年(1776年7月4日)ですが、日本は建国2679年(紀元前660年)と言われています…アメリカ人の国民性は1620年のメイフラワー号のアイルランド移民を皮切りに、フランス・スペイン・オランダ〜そして最終的には英国からの独立を勝ち取り、歴史上 初めて庶民による国家の設立を果たしました。有名な独立宣言「人民の人民による人民の為の…」つまりはっきりとした「理念」に基づき建国された為、アメリカ人は国家の危機や由々しき事態になれば、国民は一丸となりこの「理念」の元に「初期設定」されるのです。実にわかりやすい民族性です…かたや日本人は、そうは行きません…推定1万3千〜5千年前に大陸より上陸し、多少の時間差でその後移動して来た人々と共に、この東の辺境のしかも“ 島国 ”に何となく住み始め〜ほぼ単一民族で、歴史上 一度も植民地化される事なく、独自の文化を営んで来ました…つまりは「初期設定」に立ち返る事は難しく、そもそも「理念」に基づいた国家造りのスタートではありません。

<変化の仕方が変化しないのが、日本人>

無理矢理「初期設定」をするならば、17条憲法(604年)…「和をもって貴しと為す」と言うことでしょうか? 好奇心旺盛で、そのマイペースな気質は、防衛本能の究極の姿「無防備」!…長年 外来の知見に身を広げる方が、多くの利益をもたらす事を列島の祖先から延々と受け継いでいるのか?…いずれにしろ、先ずは、安定を確保し 劣性を逆手に取る巧みな「面従腹背」のメンタリティは、日本人の最も得意とする気質に他ならないでしょう…他国との比較でしか自国を語れず、空気を読むなど…何となく…相手の出方次第の国民性は、もはやDNAレベルの気質ではないでしょうか。何にでも「道」を付け、ボチボチと…日暮れて〜道遠し、未だ未だ結論は先であろう…ロシアから声がかかれば、そちらを振り向き〜中国からの触手も興味津々〜アメリカからのラブコールは、捨て置く訳には行きません…結論を出す事は最も苦手な国民です…厳しい自然環境は私達を、弱くてもしたたかなまるで、子供の様な 民族に育んだようです。



 
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