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2020年1月14日
鑑定士:碧令翠(058)

2020年 「令和の令年を迎えて」

<世界は退行時代へ…>

年明けの報道番組が、世界の成長は もはや望めず「成長から退行へ」移行していると分析していました。令翠学ではバブル期以前から現在の退行時代を表明していました…1991年のバブル崩壊〜2000年代のデフレ…そしてこれからの時代は?…1950(寅)開拓年にスタートした生気の時代…その時代は2009(丑)精算年をもって終わりました。退気の時代…2010年から既に退行時代に移行していますが、ついに本番スタート2020(子)=令年に世間の知る所となりました。

<退行時代に起きている事>
米国によるイラン空爆〜収まらない香港暴動〜英国のEU離脱…国際通貨基金(IMF)の発表では2020年世界の実質GDP成長率が3,0%に下方修正されましたが、これはリーマン・ショック以来の低成長を示しています。主な要因は世界的な貿易量の縮小や設備投資の鈍化を挙げています。1991(未)の米露冷戦終結からグローバル化は加速されましたが、その結果安価な労働力は生産コストを下げ、得られた利益は技術投資に回される事なく、世界の富の偏在を生みました。結果として、世界の富は上位26人(150兆円)が下位38億人の資産に同等と言う結果になりました。

<退行時代を心理学者は?>
心理学者 加藤諦三氏は、この時代を「幼児退行」と分析しています。人間は退行欲求が満たされて初めて本当の成長への欲求が出てくると…世界が右傾化している現象は「幼児化」に他ならない…アメリカファースト(ワガママ)・移民排斥(異なる者への恐れ)・EU離脱(理想放棄)・軍拡競争・フェイクニュース暴言……世界の時計を144年単位で観てみれば…現在の未の大運は人に例えれば、30代前半の若者の時代です。1950(寅)から始まった成長(生気)の時代…まるで何も考えず明日を夢見る幼児期〜子供時代…1986(寅)〜2000(辰)辺りでは遊興に溺れる青春時代〜人は経験から大人になると言われますが、痛みや困難〜失敗や挫折を経験し、そこから学ぶ事ができたヒトを、大人と言うならば、そうでないヒトは「幼児」と言わざるを得ません。まさに大人に成り切れない未熟な若者の時代なのです…欲望の勝者となった世界の投資家は『ジ.ゾ.ク.カ.ノ.ナ.セ.カ.イ』の構築を叫び始めました。世界の富をトリクルダウンで、末端に落とす事の出来ない時代は決して大人の時代とは言えないでしょう。ここでもう一度「退行欲求」を分析してみましょう。ヒトは欲求が満たされて初めて他者への感心が生まれるのです……何処かの富豪が「100万円を1000人へ無償配布」ベーシック.インカムの実験という事ですが、この結果を出すためには、あと10年は続けて頂きたいものです…実験は、データが要るのですから…こんな時代を迎えた我々は、果たした成熟した大人と言えるのでしょうか?………不寛容な時代は益々加速しそうです。


 
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